みなさんこんばんは、東金店の向山です。
寒さがまだまだ続きそうな気配でまいっちゃいますね
バイク乗りの皆様には最も転倒リスクの高いシーズンです
そこで今日はちょっとアドバイスをしますので参考になれば幸いです
気温が低いときは体とバイクと路面が冷えてます。
体が冷えてると繊細なアクセルとブレーキの操作がしにくかったり、
バイクから伝わる路面情報に対し鈍感になりますね。
タイヤは素材がゴムなのでカッチンコッチンになり、さらに路面も冷えているので
ほとんど温まりません。
「ゆっくり走ってね」じゃ話が終わってしまうので、では何に気を付ければいいか
まずはタイヤがグリップする仕組みなんですが、イメージしやすいのは消しゴムかな
机の上に消しゴムを置いて、横から押してみてください。
スルスルとスライドします。
ところが、
手で握って字を消すときは消しゴムは食いついてしなります。
これがタイヤにもあてはまります。
つまり、押し付けないと滑るんです。
押し付ける=荷重をかけると言います(トラクションをかけるとも)
ではどうやって押し付けるか?
それはブレーキをかけるか、アクセルを開けるんです。
ブレーキをかけているときも、アクセルを開けているときもサスペンションが
縮んでいます。
縮んでいる量 = 荷重をかけている量です。
どれだけ荷重をかけられるかはタイヤのグリップ力に依存します。
タイヤのグリップ力の説明をします。
ブリヂストンの場合
ツーリング スポーツ サーキット
気温 BT023 BT016 BT003
0度 50 55 10
15度 55 65 50
30度 60 75 100
タイヤの下の数字がグリップ力を意味します。
正確にはタイヤの温度で変わるんですけれどイメージのしやすさから
今回は気温で作りました。
タイヤの特徴ですが、BT023は最大グリップ力は高くないですが気温に
あまり左右されずに安定したグリップ力を発揮します
それと比べてBT003は気温が低いときは023にも劣ります。
しかし気温が高ければとてつもないグリップ力を発揮してくれます。
016はちょうど中間ぐらいになります。
上の表がタイヤ選びに役立つといいんですが…
少しずれましたので転倒しないための話にもどります。
直線で転ぶ人はいませんよね、カーブで転びますね。
転ぶというのはスリップするということです。
後輪がスリップしたときはアクセルを開けすぎたか、
ブレーキをかけすぎたかです。(リヤブレーキ)
前輪がスリップしたときはブレーキをかけすぎたときと(フロントブレーキ)
傾けすぎたとき、さらに何もしていない時というのがあるんですが、
何もしてない時とはどういうことかというと、ブレーキもかけてない
アクセルを開けてもない閉じてもない固定の状態(パーシャル)
のことです。これが直線ならば何の問題もないんです。
しかしカーブになると話は変わります。
直線の場合は重力が真下にかかりますが、カーブの場合は横にもかかります。
2輪車は傾けることで曲がります。曲がるためには傾けなくてはいけません。
傾ける角度は速度に比例します。スピードを出せば出すほど傾けないといけない
わけですが、それに比例して横にかかる重力も増えるんです。
横に重力がかかっているのに何もしないということは、
荷重をかけてない、つまりグリップしてない状態なんですね。
ここで消しゴムを思い出してください!
イメージできましたか?
横に重力がかかっている時に何もしていない状態を作り出すと、
つまりはグリップさせてない状態を作ったことになるわけです。
冬場はグリップ力が低いのでこの理由での転倒が起こりやすくなります。
アクセルを開けているとき、ブレーキをかけているとき、
すなわち荷重をかけている時というのは2輪車はとても安定しているのです。
ベテランの方は無意識でも不安定な状態を作らない運転をしているのですが、
これを機会に意識してみてください。
もっと上手く、もっと安全に、そしてさらにバイクが楽しくなるはずです!
長くなったので、今回はここらへんで。